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原発再稼働は止めたほうがよいーー福井地裁の大飯原発運転差し止め判決文に原発問題の核心はすべて書いてある
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140718-00039901-gendaibiz-bus_all&p=1#!bhdj1v

『原子力規制委員会が九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)について「新たな
 規制基準を満たしている」と認めた。これで再稼働に向けた前提条件が整った形
 になり、安倍晋三政権は秋以降にも再稼働させる見通しだ。この問題をどう考え
 るか』

『私は原発を止めたほうがいいと思っている。だから朝日や東京にシンパシーを抱
 くが、それでも報道ぶりには隔靴掻痒の感を拭えなかった。集団的自衛権の問題
 でも指摘したが(6月27日付け公開コラム)、今回も記事は基本的に原子力規制委
 が展開した議論の枠組みにとらわれていて、原発がもつ本質的な恐ろしさや矛盾
 に迫っていなかったように感じるのだ』

『こう書くと、朝日も東京も「いや、たとえば規制委が視野に入れていない住民避難
 の問題だって、ちゃんと指摘している」と反論するだろう。それはその通りだ。万が
 一の場合、住民をどう避難させるかが重要課題だが、規制委は「それは自分たち
 の仕事ではない」といって手を付けていない。

 政府はどうかといえば、政府もそれは「自治体の仕事」といって知らん顔している。
 だから、そういう抜け落ちた問題を指摘するのは、大事なマスコミの仕事である。そ
 れでも、あえて言おう。では、住民避難の問題がクリアできれば、原発再稼働を認
 めるのか。私は「そうではない」と考える』

『原発の根本的な矛盾や恐ろしさは、住民避難の難しさのような派生的ポイントにあ
 るのではない。もっと別な次元だ。

 それはつい2ヵ月前、福井地裁で下された福井県の大飯原発運転差し止め請求事
 件判決によく述べられている』

『「主文:被告(関西電力)は原告(周辺住民166人)に対する関係で、大飯原発3、4号機
 を動かしてはならない」

 「人格権は憲法上の権利(13条、25条)であり、人格権の根幹部分に具体的侵害の
 おそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差し止めを請求できる。
 侵害形態が多数の人格権を同時に侵害するとき、差し止めの要請が強く働くのは当
 然である」

 「福島原発事故で原子力委員会委員長は原発から250キロ圏内の住民避難の可能
 性を検討した。チェルノブイリ事故も同様で、この数字を過大と判断することはできな
 い」

 「原発稼働は電気を生み出すための一手段たる経済活動の自由(憲法22条1項)に属
 するもので、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれる」「原発の危険性の本
 質、もたらす被害の大きさは福島事故で十分に明らかになった。本件訴訟はかような
 事態を招く具体的危険性が万が一にもあるのか、が判断の対象」

 「原発の安全性をめぐる問題のいくつかを電力会社の自主的判断に委ねたとしても裁
 判所の判断が及ぶ。新規制基準の対象になる事項も審査の適否の観点からではなく、
 (人格権の理に基づく)裁判所の判断が及ぶ」

 「止める、冷やす、閉じ込めるの3つがそろって初めて原発の安全が保たれるが、本件
 原発は冷やすと閉じ込めるに欠陥がある」

 「1260ガルを超える地震が起きた場合には、打つべき有効な手段がほとんどないと被
 告が自認している」「地震学会はこのような地震を一度も予知できていない」「大飯原発
 には1260ガルを超える地震は来ないとの想定は不可能。到来する危険がある」

 「被告は700ガルを超える(だが1260ガルに至らない)地震が来た場合、事象と対応策の
 イベントツリーを想定しているが、事象が重なって起きるから想定事態が困難。夜間も昼
 間も同じ確率で起きる。所長が不在か否かが大きな意味をもつ」

 「福島事故でも地震がいかなる箇所にどのような損傷をもたらしたか、確定できていない。
 事故のときに確定できたとしても、電源喪失から炉心損傷開始まで5時間余、それから
 メルトダウン開始まで2時間もない。たとえば、非常用発電装置で実際に原子炉を冷却で
 きるかどうかをテストするというようなことは、危険すぎてできようはずがない」

 「複数の設備が同時に使えなくなったり故障するのは、機械の性質上、当然考えられる。
 設備が複数あることは、地震の際の安全性を高めるものではない。大飯原発に通じる道
 路は限られていて、外部からの支援も期待できない」

 「被告は700ガルを超える地震はまず考えられないというが、現に想定以上の地震が10
 年足らずの間に4つの原発で5回も起きた。安全余裕があるから危険はないというが、不
 確定要素が比較的安定していた場合を意味するにすぎない」

 「被告は主給水ポンプは安全上重要な設備でないから耐震安全性を確認していないとい
 うが、主給水ポンプは主給水を供給するのが役割。それを安全上重要な設備でないとい
 うのは理解に苦しむ主張だ」

 「地震大国日本で基準地震動を超える地震が大飯原発に到来しないというのは、あまり
 にも楽観的と言わざるをえない」

 「使用済み核燃料は1000本以上プールにあるが(プールを守る)原子炉格納容器のような
 堅固な設備はない。福島事故では、4号機の使用済み核燃料プールからの放射線汚染が
 東京都のほぼ全域や横浜市の一部まで250キロ以遠に及ぶ可能性があった」

 「福島事故で核燃料プールが破断を免れ、がれきがなだれ込むなどによって使用済み核
 燃料が大きく損傷しなかったのは誠に幸運と言うしかない。使用済み核燃料を閉じ込める
 設備は膨大な費用を要するのに加え、深刻な事故はめったに起きないだろう、という見通し
 の下に対応が成り立っている」

 「本件原発の安全技術や設備は万全ではないのではないか、という疑いが残るというのに
 とどまらず、むしろ確たる根拠のない楽観的見通しのもとに初めて成り立つ脆弱なものと言
 わざるをえない」

 「被告は原発稼働で電力供給の安定性、コストの低減につながるというが、きわめて多数
 の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題を並べて議論したり、議論の
 当否を判断すること自体、法的には許されない」

 「コスト問題に関して国富の流出や喪失の議論があるが、豊かな国土とそこに国民が根を
 下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることこそが国富
 の喪失であると、当裁判所は考える」

 「被告は原発稼働がCO2の削減に資するもので環境面で優れていると主張するが、福島
 事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であり、環境問題を原発運転継続の根
 拠にするのは、はなはだしい筋違いである」

 「以上、250キロ圏内に居住する原告は原発の運転によって直接、人格権が侵害される具
 体的な危険があると認められるから、原告の請求を認容すべきである」』




これが。。この福井地裁の判決が
 基準になるべきであり、スタート地点


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≪この大飯原発再稼動差し止め判決は。。死守してもらいたい≫<政府は、司法権まで支配するのか>【高裁~最高裁まで行って、逆転するようじゃ日本も終わり】


小生も。。この判決をラジオで
 聴きながら。。ここまで踏み込んだ
  判決文。。非常に大歓迎だった訳で

   あるが。。もしも高裁で、また最高裁
    でひっくり返れば何にもならない!と。。


関西電力大飯原発3,4号機
 再稼動するべからず!運転差し止め!!


昨夜、帰宅途中のラジオで
 このニュースが飛び込んできた

どうせ。。無理か、と諦め気味だった
 小生。。
驚きと思わぬ吉報で大いに
  溜飲を下げたのはいうまでもない


今後の安倍政権。。日本政府
 財界・原子力ムラの方針。。

  いや、妄信の国民世論動向にも
   極めて大きな影響があるだろう


政府は。。とか
 菅官房長官がいうように
 <国は>とか。。極めて抽象的
  な当事者表現であり、以前から
   小生。。気に入らない訳である


政府とか国。。これは中央府省庁
 この場合、経済産業省なのだろう

  菅よ。。「政府」や「国」の傘の下に
   隠れて自らを無関係に装うような
    言い草は、非常に卑怯であるぞ!!


君らは、国会議員であり。。頭下げて
 初当選させてもらって以来、厳然として
  国民の代理人であり。。代議員として
   国会の構成員なのであり、便宜上
    日本政府の監視役として閣僚と
     なっているのも、国民の代行なのだ


国は当事者ではない、だと!?
 中央府省庁である経済産業省と
  財界・大新聞社他御用ジャーナリズム
   まで全て含めて原子力ムラであり
    紛れも無く原発推進・再稼動の当事者だ!


この誤魔化しぶりや
 三権のうちの司法=裁判所
  の久しぶりに気持ちの良い判決
   に触れて。。
日本は開発途上国!
    先進国だというのは幻想に過ぎない


そして国民世論・民主主義の
 未発達もいい加減にしないといけない
  と、改めて強く感じたものである


裁判所の判決一発で首相が失職
 のタイや。。激烈国民世論の突き上げ
  によって、大統領・政府が大いに揺れる
   韓国を少しぐらい真似て良いのである


間違いなく日本は開発途上国なんだよ。。
 経済大国ではあっても、先進国ではない



この判決は、今後を大きく左右する
 安倍政権の応援団、理論的支柱
  でもある御用学者は、腐っても
   知識人の端くれ。。よって、
    国家権力=判決・命令には
     極めて弱く。。今後は、政権擁護も
      腰砕けになるに違いないのだ


日本政府。。東京電力、関西電力
 全電力会社。。そして原子力ムラ
  原発経営は無理!!を強く感じる

危機管理がなっていないではないか!
 政治屋にははなから期待していないが


日本政府。。中央府省庁
 原発行政では、経済産業省か

  背後で糸引くのは電力会社

官僚機構は、行政の立場から
 立法(政治=国会)まで完全支配


その触覚として、国民を
 扇動する日本の大新聞社
  を使って、
司法=裁判所まで
   無視・支配するつもりなのか!


高裁、最高裁で逆転・棄却
 となれば。。日本も終わりである



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まず。。世界有数の。。いや
 トップ級といって良い地震大国
  さらには津波被害大国日本である

  

「マグニチュード5.5以上の地震の頻度(1980年から2000年にかけての20年
 間の年平均回数)を見ると、日本は年1.14回であり、中国の2.1回、インドネ
 シアの1.62回、イランの1.43回に次ぐ、世界第4位の地震大国となっている」

「中国の地震頻度が世界一であるといっても国土面積も広大なので特定地域
 における被災確率はそれほどではないと考えられる。逆に小国で頻度が高
 ければ被災確率は高まる。そこで国土面積当たりの地震頻度を算出しグラフ
 化した。具体的にはそれぞれの国が日本と同じ国土面積であるとしたら年平
 均地震回数は何回になるかを指標化した。

 国土面積当たりの地震頻度(もし各国が日本と同じ面積だったら起こっている
 であろう毎年平均の地震回数)では、コスタリカが2.44回と世界一であり、キ
 プロス、アルメニア、エルサルバドル、ギリシャが続き、日本はこれに次ぐ世界
 第6位となっている。

 さらに、地震頻度が同じでも人口密集地にどれだけ大規模な地震が起こったか、
 また地震災害に対する脆弱性の違い(家屋構造、防災体制等)によって被災死
 亡者数は異なってくる。図には、過去20年間の年平均の地震災害の被災死亡
 者数を掲げた。これを見るとイランが2,251人で最多、これにアルメニアの1,191
 人、トルコの950人が続いており、日本は281人で世界第7位となっている。

 このように、指標のとりかたによって順位は異なるが、日本は世界第4~7位の
 地震大国である」

「日本近海で発生した津波は,歴史史料を紐解くと684年から1996年までの1313
 年間で195を数えます.津波の規模に差があるものの6.7年に1回程度の割合で
 発生していることになります.これにチリやアラスカなどの遠地からくる津波を加
 えると,その頻度はさらに高くなります」

「1700年以降の主な津波被害をまとめています.世界で21例を数えますが,その
 内日本で9例の災害が記録されています.我が国は,世界でも有数の津波被災
 国であることがわかります」

世界の中の日本ランキング(11)地震・津波・原発
青山貞一 東京都市大学名誉教授 池田こみち 環境総合研究所顧問
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col5765.htm


これは東日本大震災以前のデータ
 そして学者の調査。。よって、やんわりと
  政府や政権と敵対するようなものでもない
   それでも、世界有数の地震・津波大国は明白


しかし、安倍首相。。政権。。
 原子力規制委員会は世界最高の
  基準だから安全!と胸を張るが。。



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≪あの『原発ホワイトアウト』の著者若杉冽氏が激白≫<原子力ムラの弱点を知り尽くした男>【東京都知事は脱原発実現の絶大な権限者】


『小説は参院選で政権与党が大勝するところから始まる。電力業界の政治献金で
 飼い慣らされた与党政治家と業界幹部、両者と軌を一にする経産官僚が原発再
 稼働に向けて暗躍する姿を縦軸とし、役所のあり方を疑問視する若手官僚の
 抵抗、原発テロ計画といったエピソードが横軸として交錯していく。「柱の部
 分は私の知る事実がベース。役所では表立って話題にしませんが、裏ではみん
 な『詳しすぎる。作者はだれだ』と大騒ぎです」。静かに笑う。

 リスクを冒してまでなぜ執筆を? 「現実世界は原発再稼働に向けて着々と動
 いています。一方で私は、電力業界のずるさや安倍(晋三)首相の言う『日本
 の原発は世界一安全』がウソなのを知っている。私は公僕です。そうした情報
 は国民の税金で入手したとも言える。もちろん国家公務員として守秘義務も
 ある。だから小説の体裁を借りて『みなさん、このまま再稼働を認めていいん
 ですか』と問いかけたかった」』

『政府が再稼働や海外輸出の錦の御旗(みはた)にしている新規制基準の「穴」
 はまだある。「欧州や中国で導入されている最新型原子炉は炉心溶融に備え、
 溶けた核燃料を冷却する『コアキャッチャー』という仕組みがある。抜本的な
 安全策ではないが、万が一の際にかなりの時間稼ぎができるのです。これが日
 本の新規制基準では無視された。電力業界や役所、原子炉メーカーも高額の費
 用がかかるから国民に知らせない。今や世界的に見ても日本の原発の安全性が
 劣るのは明らかです」』




中国ですら導入の
 安全策・仕組みが
  日本では無視された!!


日本の原発は
 中国より劣るのか


「日本の原発は世界一安全」はウソ
 政界への献金「モンスターシステム」
 電力業界に冷たい職員のチェックリスト


モンスターシステム。。
 これが
日本の裏支配者
 に繋がるキーワードなのか


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日本の基準は世界一であり
 安全である!という安倍首相や政権
  がいっていることは大ウソだったのだ!!


世界有数の地震津波大国で
 安全基準や安全策は中国より劣る


原発が日本列島に存在
 すること自体がオカシイ訳で
  米欧露原発先進国はそれを
   ハッキリと知っており警戒している
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