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内閣人事局という「静かな革命」
2016年05月16日 10:58
池田 信夫

先週の記事についてコメントがあったので、少し補足しておく。安倍政権の強さの原因として牧原出氏も御厨貴氏も一致して指摘するのは、菅官房長官が内閣人事局を通じて霞ヶ関の幹部600人の人事を握り、実質的な政治任用にしたことだ。
官僚の人事は各官庁が決めて人事院が承認するのが当然と考えられていたが、これはおかしい。国家公務員法では「任命権は、内閣、各大臣に属するものとする」と定めている。もちろん何万人もいる職員を閣僚が任命できないので、人事を官僚に委任することはできるが、本来は政治任用なのだ。

戦前の政党政治の時代には、幹部人事は政治任用で、政権交代のたびに各官庁の幹部が大幅に入れ替わった。これは政治主導になる反面、縁故採用が横行して腐敗の原因ともなった。戦後改革でGHQは日本の官僚制度を民主化するため、職階制を導入した。これは幹部を政治任用にして公務員を職能ごとに採用し、その成績によって昇進させるものだった。

しかし当時の大蔵省給与局を中心とする官僚機構は、これに徹底的に抵抗した。彼らは高等官/判任官という身分制度を守るために15段階の「給与等級」を定め、その6級に編入する試験に「上級職試験」という通称をつけ、戦前の高等文官と同じ昇進制度を守った。このとき政治任用も廃止され、官僚は100%内部昇進になった。

だから内閣人事局はほとんど注目されないが、GHQでさえできなかった「霞ヶ関の革命」である。特に局長に加藤勝信と萩生田光一という総裁特別補佐官が就任したため、人事は官邸の意向を直接反映する。かつては「霞ヶ関の人事部長」は官房副長官(事務)が行なう慣例になっていたが、それを官邸(菅官房長官)が動かすようになったのだ。

この結果、党の力は弱まり、官邸の特命チームがトップダウンで各官庁を動かすようになった。官僚も民主党政権の政務三役は無視したが、自分の人事を握る官邸の意向には逆らえない。チャンドラーは「組織は戦略に従う」といったが、日本では戦略が組織に従うので、人事権を握ったものが最大の権力を握るのだ。



2016年。。なぜこんな記事を
 今頃取り上げたか?
それは
  
今、Twwiter等で吹き荒れている
 大ウソの根源に近いからである


内閣人事局が、日本の官僚機構
 を人事権握ることで支配して服従
  させている、というクソ論に先生方
   お歴々が軒並み引っ掛かっている


いつかも取り上げたが。。なぜ?
 不思議で仕方なかったのである

その更に根源。。「今」に繋がる
 記事を見つけたので紹介したい



森友事件の影の主役は内閣人事局=霞が関キャリア官僚は「安倍政権の奉仕者」、忖度でなく構造上の問題

事務次官、局長、部長ということですが、そこだけ普通の職員と切り離して独自の類型として法的に位置づけた。その上で、その幹部職員の人事については内閣総理大臣と官房長官が一元的に行うという具体的な仕組みをつくったわけですね。そして、それを事務的に支えるために内閣に内閣人事局を設置しました。

 これは数年前の自公政権で最初に法案が出て、成立しないまま民主党政権に引き継がれ、民主党政権でも基本的に同じ内容の法案が出されたわけですが、それも廃案になった後に、安倍政権のもとでようやく成立したということになります。つまり、安倍政権が成立したから国公法「改正」が通ったということではなく、自公政権、民主党政権含めて、この間の一つの共通する流れとしてあったということになります。

それを支える考え方がいわゆる「政治主導」ということになるわけです。



記事は、国家公務員一般労働組合
 によるもの。。
官僚機構職員の
  労働組合側からの記事
・・・怪しい!




●「チーム安倍」盤石 盛者必衰の理をあらわす、を信じたい

「チーム安倍」 強い団結を生む差配
政務の首相秘書官を務めるのは今井尚哉氏だ。経済産業省出身で、第1次政権では事務の秘書官を務めた。17年4月に予定していた消費増税の延期に向けたシナリオを描き、財務省の抵抗を押し切る形で実現させた。参院選で政権与党の勝利の一因となったとの見方がある。
 秘書官のうち財務省出身の中江元哉氏、外務省出身の鈴木浩氏は、首相が官房長官だった時も秘書官として支えた。
 警察庁出身で事務担当の杉田副長官の存在も大きい。後藤田正晴官房長官のもとで秘書官を務め、内閣情報調査室長、情報官、危機管理監を歴任した。霞が関の官僚から「北朝鮮のミサイル発射など有事があっても官邸に杉田さんがいると安心できる」との声があがる。
  首相補佐官には第1次政権で内閣広報官を務めた経済産業省出身の長谷川栄一氏が就いている。国内外のインテリジェンス(機密情報)の専門家である内閣情報官の北村滋氏は第1次政権で首相秘書官だった。海外で邦人が事件に巻き込まれるなどの危機対応が必要になると、杉田副長官らと官邸に詰め、菅長官らに対策を助言する。
 第2次政権以降、官邸内の風通しをよくするために首相と正副官房長官が原則1日1回集まっているという。出席者のひとりは「首相官邸は建物が大きく、お互いに会わないと距離ができてくる。本音をぶつけることがスムーズな政権運営につながる」と話す。



安倍政権。。国会議員の集団
 安倍晋三内閣は強くも何ともない


上記官僚機構人集団こそ
 が、安倍擁立翼賛体制の姿




≪安保法制・集団的自衛権・憲法9条改正。。狙っているのは外務省旧条約局筋!≫<今頃言うのか。。強行採決成功の後に>【2年前から言っている。。安倍国会議員総理は単なる操り人形だ!!】


ここで引用した記事の中核は
安保法制、デモ隊も見逃した「陰の主役」〜外務省条約局マフィアの狙いと画策   魚住 昭
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45350

安保法制を強行採決したのは
 安倍総理と内閣という形をとる


しかし、それは国会という数百人の
 集まりで物事が決まるからであり


背後で外務省旧条約局筋が
 安倍総理と内閣を動かしている


そして。。官僚機構を巧く動かし
 官僚機構と連携束ねるのは、この人



【日本はこの男に支配されている】安倍の側近・今井尚哉のヤバすぎる権力5例! NHKも官僚も安倍も完全コントロール!

この記事よりも遥か以前から
 小生、取り上げ。。各所でも
  昨年秋以降突然、注目された

   今井政務総理秘書官である

何のことは無い。。官僚機構は
 充分過ぎるほど、安倍政権を
  利用し、伸び伸びとやっている


真の悪代官。。真の実力者
 真の要注意人物を隠したい

  そういう魂胆で拡散されるウソ



≪籠池氏の証人喚問が終わったが、まだ第1ラウンドに過ぎない≫<4年間の安倍翼賛体制の姿勢が露骨に滲む>【安倍総理と政権、そして安倍担ぐ政府官僚機構は苦しい】


その政務総理秘書官と内調
 内閣情報調査室トップである
  北村滋内閣情報官。。このタッグ


官僚機構を束ね、各敵対勢力の
 秘密を掴み暴露する内調トップ・・・。


これが、安倍擁立翼賛体制の
 中核であり、本体なのではないか


これを広く国民に知られたくない
 隠蔽したいという魂胆が根底に・・・。



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