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与党、過半数回復なるか=トルコ出直し総選挙投票―2日未明にも大勢判明

『トルコで1日、国会(一院制、定数550)の出直し総選挙の投票が行われた。
 6月の選挙で単独政権の座を失ったイスラム系与党・公正発展党(AKP)が過半数の議席
 を確保できるかが焦点。事前の世論調査では前回と同様の結果が予想されており、AKP
 の過半数回復を目指して再選挙を主導したエルドアン大統領の求心力低下につながる可
 能性もある。
 投票は午後5時(日本時間同11時)に締め切った後に即日開票され、早ければ1日深夜
 (同2日未明)にも大勢が判明する見通し』


外国のことは我々日本人には
 解り難い。。
特に混迷の中東・アフリカ
  ともなれば。。米欧・ロシア大国の思惑
   も入り乱れて極めて難解なのだ。。


実は、トルコ情勢の概略について
 NHKラジオで中東情勢が専門の
  出川展恒解説委員がいつも解り易い


半月以上前、出川解説委員の
 トルコ情勢を聴き。。大変な状況
  ではあるが、
日本は官僚機構と
   大マスコミによる絨毯が敷かれて
    いるだけで、実はもっと悪いのでは?


と、率直に感じた次第である



キャッチ!インサイト 「史上最悪のテロ 緊迫するトルコ」
出川 展恒 解説委員

今月10日、トルコの首都アンカラで、
デモに参加していた人々の近くで、突然、大きな爆発が起きました。
逃げ惑う人々。
合わせて97人が死亡し、365人がけがをする
トルコでは史上最悪のテロ事件となりました。

トルコ政府は、
過激派組織IS・イスラミックステートによる
自爆テロの可能性があると見て、捜査を進めています。

(ダウトオール首相)
「自爆犯2人の身元と爆弾の運搬方法はわかっています」。

トルコ政府は、7月以降、
IS、および、クルド人武装組織に対する空爆作戦を続けていました。

来月1日に予定される議会選挙を前に、
今回の事件を防げなかった政府を批判する抗議デモが各地で起きています。
内外に大きな衝撃を与えた事件の背景と影響を考えます。

【スタジオ】

(香月隆之 キャスター)
スタジオは、中東問題担当の出川展恒(でがわ・のぶひさ)解説委員です。

Q1:
犯行声明は出ていませんが、これまで明らかになった情報から何が言えますか。

(出川展恒 解説委員)
A1:
トルコのダウトオール首相は、14日、
過激派組織IS・イスラミックステートによる
自爆テロの可能性が高いという見方を改めて示しました。
そのうえで、トルコからの分離独立を目指す
クルド人の武装組織PKKとのつながりも調べていると述べています。

しかし、詳しい捜査内容は明らかにしていません。
現在トルコが置かれている状況は非常に複雑で、
誰が、どんな目的で行ったテロか、容易に結論は出ません。

(香月)
Q2:
トルコが置かれている複雑な状況というのは、
具体的に、どういうことですか。

(出川)
A2:
トルコ政府は、7月、隣国シリアのISの拠点への空爆に踏み切りました。
当初は、ISとの対決を避けていましたが、
南東部のスルチで、ISによる自爆テロが起きたことをきっかけに
政策を変更したのです。

これと合わせて、
クルド人の武装組織PKK・クルド労働者党の拠点への空爆も行っていることに
注目する必要があります。
トルコ政府は、PKKと和平交渉を続けていましたが、
7月にそれが崩壊しました。エルドアン大統領は、
クルド人勢力を徹底的に叩いておきたいと考えているようです。

トルコでは、来月1日、憲法改正問題を争点に、
やり直しの議会選挙が行われる予定です。

(香月)
Q3:
やり直しの議会選挙、どういういきさつで行われるのですか。

(出川)
A3:
トルコでは、イスラム政党であるAKP・公正発展党が、
2002年から単独政権を維持してきました。
立役者は、AKPの初代の党首で、首相を11年務め、
去年、大統領に就任したエルドアン氏です。

エルドアン氏は、首相時代、高度経済成長を実現し、
外交の舞台でも活躍して、トルコの存在感を高めました。
去年、初めての国民による直接選挙で、
国家元首である大統領に選ばれました。

エルドアン大統領は、憲法を改正して、政治的な権限を首相ではなく、
大統領に集中させる「大統領制」を目指しています。

今年6月の議会選挙で、与党AKPの議席数を、
憲法改正に必要な全議席の60%まで増やすことを目指しました。
ところが、クルド人の政党(人民民主党)が大きく躍進し、
AKPは、議席を減らし、過半数割れとなりました。

連立政権をつくる交渉も失敗に終わり、
来月1日、やり直しの選挙が行われることになったのです。
得票率が10%に満たない政党には、議席は与えられないという規定があり、
クルド人の政党が10%に達するかどうかが大きな焦点です。

政府が、ISだけでなく、PKKも空爆の対象にした背景には、
クルド人勢力をいわば悪者にして、クルド人政党の議席獲得を阻止したい
政権側の狙いがあると見られています。
つまり、軍事作戦は、トルコの内政と密接に絡んでいるのです。

最近、私は、トルコを取材してきましたが、ここ数年、
政権による報道機関に対する規制や締めつけが非常に強くなり、
報道や言論の自由が奪われているという批判が多く聞かれました。

【イスタンブール大学(国際関係論) ギュルボイ教授】
「この国が直面する問題はすべて内政、とくに民主化の問題に帰結する。
民主化がうまく行けば、対外政策もうまく行くはずだ」。

(香月)
Q4:
トルコの対外政策は、内政の影響を強く受けているのですね。
エルドアン大統領は、先週、日本を訪問したばかりですが、
帰国を待っていたかのように、今回の大規模テロが起きたわけですね。

(出川)
A4:
その通りです。
エルドアン大統領は、7日と8日、日本を訪問し、
天皇陛下、安倍総理大臣と会談したほか、
早稲田大学で名誉博士号を授与され、記念講演を行いました。

【エルドアン大統領 講演】
「ISもPKKも、テロ組織であることにかわりはない。
 テロリストに善し悪しはない」。
「現在、トルコには、シリア難民が220万人もいる。
 トルコ政府は、難民対策に78億ドル支出した。
 国境を閉ざさず難民対策を続けている。
 国際社会はもっと積極的に負担すべきだ」。

エルドアン大統領は、このように、ISとPKKは、
ともにテロ組織だとして同一視し、軍事攻撃を正当化する立場を強調しました。

(香月)
Q5:
話をテロ事件に戻しますが、トルコ政府が、
ISによる自爆テロの可能性が高いと見ている根拠は何でしょうか。

(出川)
A5:
トルコ政府は、詳しい捜査状況は公表しないとしていますが、
ダウトオール首相は、
「今回、自爆テロを行った2人の男の特定は、最終段階まで来ている」
と述べており、
すでに捜査対象を、ISの関係者に絞り込んでいるものと見られます。
また、犯行の方法が、7月に南東部のスルチで起きた
ISによると見られる自爆テロ事件に良く似ているとされていることも
重要です。

(香月)
Q6:
今回のテロ事件の影響については、どう見ていますか。

(出川)
A6:
エルドアン大統領の思惑とは裏腹に、
国民の批判の矛先は、クルド人勢力ではなく、
今回の事件を防げなかった政府に向かっています。

政府の責任を追及する抗議行動が各地で広がっており、
政権側は、批判の封じ込めに躍起になっています。

このままでは、与党・AKPが
憲法改正に必要な議席数を確保するのは困難な情勢で、
政権側が、形勢逆転を狙って強硬策に出る可能性もあります。
抗議デモを武力で抑え込んだり、
ISやクルド人武装組織に対する軍事作戦を強化したりするかもしれません。

トルコでは、来月、議会選挙に続いて、
15日から、G20・主要20カ国の首脳会合も予定されています。
もし、今回の事件をきっかけに、トルコの不安定化が進むことになれば、
中東全域にマイナスの影響が広がることは避けられません。


(香月)
「キャッチ!インサイト」、出川解説委員でした。


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これはラジオの書き起こしではないが
 
今年6月の議会選挙で、与党AKP
 の議席数を、憲法改正に必要な全
  議席の60%まで増やすことを目指す


が、クルド人の政党(人民民主党)
 が大きく躍進し、AKPは、議席を
  減らし、過半数割れとなる


連立政権をつくる交渉も失敗に終わり、
 やり直しの選挙が行われることになった


という出川解説委員の説明を
 聴きながら。。
日本は重要な情報
  が国民に隠蔽されているだけであり


何もかも蓋をして。。官僚機構が
 絨毯を敷いて、それに基づいた
  報道を大新聞と大マスコミが扇動
   プロパガンダ報道をしているから

    また総理はカンペ読むだけなので
     綺麗に見えるだけ!!と感じたのだ


何よりも米欧露の大国が
 金ズルの日本を大目に見て
  様子見しているという大前提!


ガチに政治をやっているという点で
 トルコの方が数段日本政治より上であり

  官僚機構・大新聞の隠蔽が無ければ
   もっとグトグトの泥沼になるのは明白だ


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